特別寄稿(三ッ林 裕巳先生)

健康・医療戦略の推進について

(R2.11.21)

三ッ林 裕巳

内閣府副大臣(健康・医療戦略担当)

第31回日本臨床モニター学会の開催、誠におめでとうございます。
このたび、菅内閣におきまして健康・医療戦略担当内閣府副大臣を拝命いたしました。健康・医療戦略は、健康・医療に関する先端的研究開発及び新産業創出に関する施策を総合的かつ計画的に推進するために策定するものです。
本年3月に策定した第2期の健康・医療戦略においては、①世界最高水準の医療の提供に資する医療分野の研究開発、②健康・医療に関する新産業の創出、③アジア健康構想・アフリカ健康構想の推進をはじめとする国際展開を大きな柱として、推し進めることとしています。
第2期の健康・医療戦略の実施期間においては、これまでの疾患領域と横断領域に基づく9つの統合プロジェクトから、モダリティ(技術・手法)等を軸とした6つの統合プロジェクトへと再編し、疾患横断的な研究開発を行うことで日本医療研究開発機構(AMED)を中核として、基礎から実用化まで一貫した医療研究を支援することとしています。
目下の最重要課題である新型コロナウイルス感染症に関する研究開発についても、健康・医療戦略の果たす役割は大きく、迅速診断キット等の診断法など既に開発に成功したものに加え、既存薬を用いた医師主導治験等による治療法開発、新規ワクチンの研究開発等を順次進めているところです。
更に、菅政権においては、「DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進」を政策の大きな柱としています。
技術の急速な進展や人工知能(AI)の発展など、情報通信分野における大きな環境変化を踏まえ、医療情報システムについても、セキュリティや個人情報保護に十分に留意しながら、こうした変化を適切に取り込むことが、今後の医療の質・効率性や国民の利便性向上に向けた大きな鍵を握っていると考えています。
医療分野においては、医療情報システムの整備について、医療情報化支援基金を活用し、①オンライン資格確認導入に向けた医療機関・薬局システム整備の支援、②電子カルテの標準化に向けた医療機関の電子カルテシステム等導入の支援を行い、標準的な医療システムの構築に向けた取組を進めています。また、レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)と介護保険総合データベース(介護DB)等の連結解析の取組が始まるなど、データ連携基盤の整備は着実に進んでいます。今後はDXによる社会の変化に応じて、レセプト情報の活用やレセプト情報以外の医療情報の標準化、パーソナルヘルスレコード(PHR)の活用など、医療等情報を本人や全国の医療機関において確認・利活用できる仕組みの在り方の検討を深めることが必要です。
今後の超高齢社会を見据えた健康・医療分野の取組は、我が国にとっての最重要政策の一つです。その実現のためには、臨床の現場の意見やニーズを十分に汲み取った上で国民・患者にとって有用な制度となるよう制度を構築し、医療界、産業界、行政が協力して取組を進めることが求められています。内閣府副大臣として、医師としての経験も活かし、健康長寿社会を実現していきたいと思います。
本学会の横田美幸会長をはじめ会員の皆様のご意見、ご指導を切にお願い申し上げます。

株式会社DEPOC

医療支援事業部(担当:安岡 俊雅)


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第32回日本臨床モニター学会総会
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